70年代のオールドハーレーをルーツとするダイナファミリー
ハーレーダビッドソンのモデルは、
5つの「ファミリー」に分けられ、それぞれが独特の特徴をもっています。
この5つとは、VRSCファミリー、スポーツスターファミリー、
ツーリングファミリー、ソフテイルファミリー、そしてダイナファミリーです。
1991年に発売されたFXDBというモデルが、ダイナファミリーの基礎となっています。
このDが、ダイナモデルを表しており、
以降FXDC、FXDL、FXDWGと次々とダイナモデルを世に送り出します。
1993年、ダイナモデルの安定した人気を確信し、今後も伸びると見たハーレーは、
このDを、「ダイナ・ファミリー」として充実させることにしました。
この判断はまさに的確で、正解でした。
ダイナファミリー最大の特徴は「ロー&ロング」。
つまり、低い車高と長いボディのローライダーにあります。
また、エンジンをラバーマウントしているので、
走行中のエンジンの振動を劇的に軽減しています。
ビッグツインのスポーティさを持ちながらも、
ロングツーリングも快適にできるのは、このお陰でもあるのです。
街乗りも長距離のツーリングも楽しみたい。
ラバーマウントされた大排気量のエンジンが生み出すバイブレーションも感じたい。
そんなユーザーに愛され続けるダイナファミリー。
ハーレーらしい大型なローライダーは独特の高級感も放ち、
今なお多くのモデルが発売され、支持され続けています。
(DYNA FAMILYの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P120)