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1971 Harley-Davidson Super Glide
スポーツモデルのビッグツイン
1971 FX‐1200スーパーグライド
軽量で旋回能力に優れ、スピードも出るスポーツスターモデル。
一方で優雅で重厚、長距離を走っても疲れないビッグツインモデル。
この、特徴が大きく異なる2つのラインナップに一石を投じたのが、1971年に発売されたFX-1200スーパーグライドです。
FはビッグツインFLから。
XはスポーツスターXLから。
あえて2つをMIXしたモデルであることを、その名称からも印象づけました。
FX-1200スーパーグライドを簡単に説明するなら、ビッグツインFLのフレームに、スポーツスターXLの高性能なサスペンションを組み合せた、という表現が適しているでしょう。
ガソリンタンク、エキゾーストはFX-1200スーパーグライドのために新たに設計・開発されました。
シートはファイバー製になりワンピース型を採用しました。
このワンピース型のシートとリアフェンダーは新モデルだと一目で伝わる特徴となり、美しいラインは多くの支持を得ました。
性能が異なる極端な2モデルを、あえて合体させたのには一つ大きな理由がありました。
それはカスタマイズブームの始まりです。
ビッグツインFLをカスタマイズしてスポーツスター的に乗ったり、スポーツスターXLをカスタマイズしてビッグツイン的にツーリングを楽しむといったユーザーが生まれていたのです。
ユーザーのニーズを敏感にとらえた商品を投入したハーレー。
この、スーパーグライドは現在の「クルーザー」というカテゴリーの誕生に大きく貢献した1台となったのでした。
(1971 FX‐1200スーパーグライドの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P85)