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1952 First K-model running
スポーツスター誕生の原点
1952 K
20世紀初頭に創業してから約50年間のハーレーダビッドソンには、大きく3つの成長軸がありました。
一つは、先行するヨーロッパメーカーに追いつけ追い越せと技術を高めたこと。
もう一つは、戦争による軍需対応の中で技術力を磨いてきたこと。
最後の一つがレースでした。
創業間もない1910年代からハーレーのレース参加は始まります。
満足なヘルメットとスーツすら無い中、まさにドライバーの命がけの挑戦を通して技術を高めて行きます。
長いレース歴の中でも、ひときわ華やかな戦績に彩られているのが、1952年に発売されたモデルKでしょう。
モデルKは、それまでのハーレーとはまさに一線を画す1台でした。
一目でわかる違いは「小さい」こと。
当時既に大人気だったビッグツインに比べ、ホイールベースは10cm短く、重さも70kg軽くなっていたのです。
細部もビッグツインとは異なります。
ピストンとシリンダーヘッドにアルミ合金を、フロント・リアには油圧式サスペンションを採用しました。
全ては、レースに勝つために設計・開発されたモデルだったのです。
高い旋回能力と運動性能を身につけたモデルKは、レースにおいて圧倒的な強さを発揮しました。
アメリカ・モーターサイクル協会のタイトルを、1954年から8年連続で獲得したのです。
現在、小柄な女性でも乗りこなせると人気の「スポーツスター」と呼ばれるシリーズこそ、このモデルKが原点となっています。
(1952 Kの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P79)