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1948 FL Panhead
「パンヘッド」搭載。スプリンガー・フォークを最後に採用したモデル
1948 FL
創業100年を超えるハーレーダビッドソンがこれまで世に送り出してきたモデルは、大変な数になります。
多くはアルファベット2文字から4文字の商品コードが正式名称となりますが、ハーレーと共に生きてきた人々は、親しみと憧れをこめて様々なニックネームをつけてきました。
日本においては「ヨンパチ」として親しまれているハーレーも、正しくはモデルFL。
発売された1948年をとって「ヨンパチ」と呼ばれています。
FLは、アメリカでは「パンヘッド」と呼ばれ愛されました。
理由はナックルヘッドの上のロッカーアームに、フライパン状の大きなアルミ製カバーが取付けられていたからだそうです。
いかにも、アメリカらしい愛称ですね。
モデルFLのエンジンは、初めてメンテナンスフリー方式が採用され、高性能で高出力でした。
さらに、たくましいボディ、パーツ類の豊富さからハーレーの黄金時代の幕開けを飾ったとも言われる1台です。
と同時に、このFLは長くハーレーファンに愛されたスプリンガー・フォークを最後に採用したモデルとしても有名です。
二本のレッグ、剥き出しになったコイルスプリングが特徴のスプリンガー・フォークは、ハーレーの創業当初から親しまれてきたものでした。
現在の私たちがヴィンテージ・ハーレーと称するモデルの大半が、スプリンガー・フォークです。
一つの時代の終わりと始まりを飾ったモデルFL。
第二次世界大戦に勝利し、富めるアメリカ、豊かなアメリカを象徴する1台へと成長していきます。
(1948 FLの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P77)