ハーレーダビッドソンが展開する5つの
「ファミリー」の中で、もっとも豪華(高価)なものはツーリングファミリーです。
他の4つのファミリーを圧倒するグレード、ラグジュアリー感が魅力となっています。
2011年発売のFLTRU103ロードグライド・ウルトラというモデルは、22.7リットルという
大きなフューエルタンクで東名高速なら、東京から浜名湖まで無給油で走れます。
標準装備されているハーマン・カードン社製のアドバンスオーディオシステムは、停車時にすっと音量が下がり、発進すれば気分をぐっとあげてくれる大音量が魅力です。
まさに「ツアラー」と呼ばれる人々にはたまらない1台ですね。
ツーリングファミリーの原型となったのは、1980年発売のFLTと言われています。
FLTは高速巡航時の風よけになる大型ウィンドシートをフロントカウルに一体化させ、リアの左右とセンターには大型のハードケースを装備していました。
極めつけはガソリンタンクに刻まれた「キング・オブ・ハイウェイ」の文字。
アメリカのハイウェイを高速度でぶっ飛ばしてもよし、「ドロドロドロ」とハーレーらしい音を響かせてゆったりロングツーリングを楽しんでもよし、の1台として、人気になりました。
設備が豪華ゆえに高額なモデルゆえ、
中年と呼ばれる年頃になったハーレーファンから絶大な支持をえ続けています。
また最近ではカスタムハーレーのベース車両に適していると
若者の間でも人気をあつめており、今後も目が離せないファミリーと言えそうです。
(TOURING FAMILYの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P125)