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1909 Indian
初のVツインエンジン搭載モデル
1909 5-D
産業革命期に誕生した蒸気船の技術が、陸送車両にも転用され、蒸気自動車が誕生します。
ハーレーダビッドソンがアメリカで創業した1903年、横浜に初めて輸入された自動車は蒸気自動車だったそうですから、この当時、内燃式の自動車や二輪車は技術的には革命期であったことがわかります。
創業当時のハーレーはシングルエンジンを採用していましたが、時代は既にツインエンジンが主流になりつつありました。
全米で次々と産声をあげる同業他社がツインエンジンを搭載しているのを見て、ハーレーも1909年にモデル5-Dを発売。
これが、ツインエンジン搭載の初号車となりました。
V-Twin - 1909
まるで100年前の、昔の話をしているようですが、このモデル5-Dにおいて、コアとなった技術は現行モデルにも数多く残されていることをご存知でしょうか。
例えば現在人気のツインカム・エンジン。
これにはモデル5-Dを改良したモデル7-Dに初採用されたバルブ開閉システムが活かされています。
また、現行のオーバー・ヘッド・バルブ(OHV)エンジンも、モデル7-Dのバルブ開閉システムとサイドバルブからの排気を採用しています。
時代の波にもまれ、戦争需要に踊らされ、機械メーカーに買収された時代もあったハーレーダビッドソン。
幾多の困難に直面しようとも、ハーレーを名乗るバイクの魂と言えるエンジンについては、脈々と創業者の夢が込められ続けているのです。
これは、素晴らしいことだと思いませんか?
(1909 5-Dの画像引用 先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P65)