ツインカム96(2007~) オーナーの声は「モアパワー!!」
ツインカム96(2007~)
1999年、ツインカム88でOHV方式エンジン
の画期的な進化を見せたハーレーダビッドソン。
2002年には初の水冷式エンジン「レボリューション」を発売し、
伝統を守りながらも未来のハーレー像を見せてくれました。
90年代に始まったハーレーブームは21世紀になってもまだ継続しています。
「壊れやすい」というマイナスイメージは既に払拭。
高性能でメンテナンスフリーになったハーレーにファンが求めるものは、
過去にも増して「モアパワー」という流れです。
2007年に発売されたツインカム96は、96キュービックインチ、
つまり1584ccもの大排気量を実現したパワフルなエンジンです。
この時点でハーレー史上最大。
その後、2009年には1690ccというこれまた
史上最大の新モデルを発売し話題になりました。
ツインカム96において排気量をあげるにあたって、ハーレーは
シリンダーの内径を広げる方法を取らずストロークであげる方法を取りました。
これにより、ハーレーらしいトルク感や
エンジン鼓動をそのまま排気量をあげることに成功したのです。
この心憎い設計は、多くのハーレーファンが
まさに小躍りしたくなるようなアイディアでした。
また、ハーレーブームにより広がった
女性ライダーにとっても嬉しい改良が施されています。
それは、クラッチが軽くなったことです。
ツインカム88よりも、平均して10%軽くなり、女性はもちろんですが
街乗りメインの男性ライダーにとっても軽いクラッチが
歓迎されたことは言うまでもありません。
(ツインカム96の画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P153)