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1957 Harley Davidson Sportster
初代スポーツスター登場
1957 XLスポーツスター
1952年に発売されたモデルKは、スポーツスターの原点と言われ、ハーレーダビッドソンとしては初めてエンジンとミッションを一体化。
革新的な軽量化を実現したモデルでした。
このモデルKを皮切りに、パワーがあり、堅牢で、ステイタスさえ漂うハーレーのイメージとは別の、速い・快適なモデルが数多く発売されていきます。
1957年にはXLスポーツスターが登場。
フレームはモデルKのリニューアル程度にし、エンジンを刷新します。
具体的にはモデルKよりも大きな883cc、55キュービックインチのエンジンを搭載。
5500回転で40馬力の出力が可能になりました。
見た目にはモデルKにそっくりながらも、エンジンはまるで別物、別格のパワーを持つハーレーだったのです。
モデルK以降、毎年のようにアメリカ・モーターサイクル協会のタイトルを総なめにしながらも、あくなき向上心と開発力を1つのエンジンに込め続けた結果でした。
栄光と繁栄の50年代は終盤にさしかかっており、やがてくる60年代はキューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争ドロ沼化とアメリカに衰退をもたらします。
アメリカのモーターサイクル業界においても、多くが経営危機に陥り倒産していきます。
ハーレーでさえ、機械メーカーの傘下にくだる以外に存続する手がない時代へと突入していくのです。
XLスポーツスターはその速さから、暗く沈んだ10年をまるで一瞬の出来事だったかのように振り返らせてくれるモデルと言う事ができます。
(1957 XLスポーツスターの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P81)