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Stock 1965 Harley Davidson Electra Glide
電装12ボルトなど電気系統の革新
1965 FLHBエレクトラグライド
1903年に第1号車となる「シリアルナンバー1」を生産して以来、約60年間。
1965年ELの発売まで、ハーレーダビッドソンはキックペダルを使って始動させるモーターサイクルでした。
つまり、FLHBはキックではなく、ボタン一つで始動するハーレー最初のモデルなのです。
1960年代、70年代は様々な技術革新により、モーターサイクルをとりまく環境がめまぐるしく変化していた時代です。
最たるものが電気、電装、発電といったジャンル。
可能にしたのは12ボルトを基軸にした、電装パーツの普及です。
一発でエンジンがかかる電気式スターター。
明るく強力なヘッドライト、ウィンカー、テールランプは、トラブルも激減させました。
ジェネレーターやイグニッションといった発電点火類も、性能が著しく向上しました。
多くのモーターサイクル・メーカーや自動車メーカーが1950年代後半には12ボルトを採用していたのに対し、ハーレーは1965年まで6ボルトを採用し続けます。
台頭著しいヨーロッパのメーカーや、故障が少なく安価なことから人気を集め始めた日本製バイクへの懸念もあったはずなのに、です。
理由は定かではありませんが、まさに「一歩遅れて」12ボルトに変換したのです。
ただ、FLHBは前のモデルの2倍もの生産台数を記録したことから、電気系統の安定性をユーザーが待ち望んでいたことが想像できます。
ハーレーの魅力に、快適性も加わったFLHBエレクトラグライド。
今も名車として語り継がれる1台です。
(1965 FLHBエレクトラグライドの画像引用先;ハーレーダビッドソンの世界 (平凡社新書)P83)